①税金って変えられる?変えられない?
・朝来市の税収は年間42億円 一人当たり15.5万円
・不思議と議会で税の話をしない
・加藤は一般質問で税金の問題、取り上げている
・納税期日を入れ違えた税金に対する督促手数料
・固定資産税などは1期から4期まで分かれて納付書が来る
・これを順番に納付すれば問題ないが、ときどき、期を間違えて納付してしまう場合がある
・2期の納付書を飛ばして、3期の納付書を先に振り込んでしまうようなことである。
・このような誤りをした市民の方から、「この分の督促手数料が取られた。本当にこの督促手数料は妥当なのか?」という声があって調査した。
・必要な金額は納めているのに、納付書の誤りだけで督促手数料が手数料が取られるのはおかしくないでしょうか。
・3期分が先に来たのであれば、同額なのでこれを2期分として充当すべきではないでしょうか。
・結局議論は並行線でしたが、こういった議論を行うことは重要だと思います。
・督促手数料は80円ですが、私は大きな80円だと思っています。
・今後も、市民が収める税金が適切妥当であるように、しっかり議論していきたいと思う。
②非正規差別は仕方ない?改善すべき?
・改善すべきだと加藤は考える
・2023年12月に提出された官制ワーキングプアーを進める議案には反対した。
・正規職員も、非正規職員も賃上げをする。正規職員は4月に遡って賃上げ分を支給する。一方で、非正規職員は次の年度から賃上げをする。それは不公平だと訴えた。この不公平は次の年度から解消された。
・また、吉田議員の辞職勧告を求める請願には賛同した。これは本会議中、吉田議員が、市の法政担当職員に対して、非正規職員であることを理由に仕事の能力が劣ると取れる発言を繰り返したもの。これは明確な職業差別発言であり、辞職勧告に賛同した。非正規職員が心理的にも物理的にも働きやすい環境を整えることは大事だと思う。
③先送りできる?水道問題
・近年全国で水道老朽化に伴う事故が相次いでいる。
・朝来市も例外ではない
・昨年度の年間無効水量は75万m3。これはほぼ漏水量と同一であると考えらる。大路ダムの総貯水量が37万m3だから、大路ダム2杯分の量が1年に失われていることになる。
・6年度の漏水件数は378件、年々増加傾向
・これ、やはり老朽化が一つの原因ではないかと思う。
・管路更新の目安となる実使用年数は60年といわれる。朝来市では1968年ごろから本格的に水道管の敷設が行われている。2028年で60年である。年数を超える管が増えていくのではないか。
・朝来市はAIや人工衛星を利用した劣化診断・漏水調査を行っています
・技術を活用して、持続可能な水道インフラを実現したい
④お金と自然、どっちが大事?
・2024年ごろ朝来市内の川の源流域で、民間事業者による流れ込み式の小水力発電が検討
・川にグレーチングを作って水を落とし、勢いをつけて発電をして、水を元の川に戻す
・地元の資源を活かし、地球温暖化対策になる点では良いこと
・一方で、取水区間の水量が減ることで、源流の生態系に影響があることが懸念される
・そこで調査を行い、一般質問で市長に提案しました
・参考にしたのは、岡山県津山市のあば村で行われている小水力発電
・ここでは、地域の収益と環境保護の両立を目指し、民産学官共同で計画
・事前に河川の環境調査を行い、希少生物が存在することが確認
・129kwは発電可能という試算が出たが、たくさん取りすぎると環境に影響があるということで49kwに抑える
・取水部も本流から直接取らず、一旦水を脇に流してそこから取水する方式で、本流に影響がないようにしている
・そのようにして持続可能な発電所を建設。事業費1.1億で年間1000万年の売電収入
・環境保護と地域づくりの両立、これが求められている
・朝来市も「オオサンショウウオの棲む街」を宣言。宣言にあうまちづくりを望む
⑤朝来市は女性に選ばれる街になる?
・今年度の市民アンケート。「男女が対等な社会になりつつある」に「そう思う」と答えた人は4.0%。「まあそう思う」でも24.4%。10年前には同様の項目で2.9%だった。10年で1.1%しか進展していない。
・実際、朝来市、女性の経営者も、議員も、自治会長も少ない。
・僕の持論は、職場から変えよう、ということ。これは豊岡市や山形県酒田市で成功している考え方である。
・朝来市で一つの成功例は、山東工業団地にあるママキッチン株式会社。
・女性に働きやすい職場が評価されて、R6の但馬産業大賞を受賞した。
・フリーズドライのペットフードを製造している会社。
・ソフト面の取り組み
・役職者の半数を女性にする。
・有給をとりやすいように人員配置に余裕を持たせる
・ハード面の取り組み
・物を持ち上げないことを徹底。製造ラインの機械化。
・背の低い方でも作業しやすいように高さの調節装置の設置
・今、山東町内に新しい企業用地の開発が行われている。
・こういった女性に選ばれる企業に来てもらえるよう、環境や制度を整えたい
⑥外国人はよそ者?パートナー?
・外国人を単なる労働者ではなく、共に朝来市のまちづくりを進めるパートナーとして捉えることが重要だと加藤は考える
・例えば、僕はあさご日本語でボランティアをしている。
・市が設置している外国人向けの日本語教室
・そこで一緒に学んでいるフィリピン人の青年が、バスケットボールをしたい、という話をした
・フィリピンではバスケが盛んで、国でバスケをしていたが、朝来に来てバスケをする場所がわからないということ
・僕もわからなかったので、生涯学習課に聞いて、水曜夜に和田山中学校の体育館で行われているバスケサークルを紹介した
・彼はサークルに参加して、すぐに溶け込んで一緒にバスケを楽しんだ
・これは少しのことだが、こういったことの積み重ねが大事だと思う
・つい先日も和田山で、ミャンマー人の隣人に畑を貸してバナナやパパイヤを作っているという一人暮らしのお母さんにあった。
・朝来市の外国人市民は471人。60人に1人は外国人である。それぞれ、特技や関心を活かして、仕事以外でも市民として活躍できると思う。それが僕の思う多文化共生である。
・そのための基礎となるのが、やはり日本語である。日本語ができることは、市民生活を送る上でやはりもっとも重要だ。そこで、私は日本語教室の充実を一般質問等を通じて訴えてきた。
・この4年間で、市内で1教室だったのが2教室になり、大人だけが対象だったのが、子供の時間枠も生まれた。
・さらに、多文化共生についての市の方針づくり訴えている。市では今年度、外国人市民への意識調査を行う予定。こういった取り組みを通じて更なる多文化共生の推進を期待したい。
⑦朝来市は1つ?2つ?4つ?
・4町の個性を活かしたまちづくりが必要。
・例えば生野は歴史と自然を活かした観光、和田山は竹田城の観光と北近畿の中心としての商工業、山東は有機農業と酒造り、朝来は生涯学習と自然エネルギーの街として個性を発揮できる。
・その4町の個性を結びつけることで、一つの朝来市の強みを発揮できる。
・逆にいうと、同じものを4町それぞれに作る必要はないと僕は思う。
・地域性に合わせて、その地域の個性を発揮できるものに投資すべき。
・旧町ごとに4つ必要なもの、北と南で2つあればいいもの、全体で1つあればいいもの、そうやって整理すべきだと思います。
・4つ必要なものは小学校、スーパーマーケット、クリニックなど
・2つ必要なものは中学校、体育施設、図書館など
・1つ必要なものは文化ホール、ショッピングモール、総合病院など
・これを実現するには、公共交通をしっかりと充実させ、移動のしやすいまちづくりをすることが大事です。
・その上で、公共施設の再配置を進め、施設が減っても不便を感じないまちづくりをしていきたい
⑧どうする?あさGOのエリア問題
・あさGOは地域の小回りの利く交通としては評価できる物だと思う。
・一方で、広い朝来市の中を広域に移動ができない。
・例えば生野・朝来エリアから朝来医療センターに通うためには、乗り換えが必要。
・そのために考えるべきは、快適な乗り換え場所を作ることと、乗り換え先の幹線を充実せること。
・乗り換え場所の充実。生野駅西口の待合室は吹きっさらし。夏は暑く、冬は寒い、ここで病院に行くお年寄りがバスを待つ、それって正しいことか
・些細なことだが、加藤はそれを訴え、待合室にスライドドアを設置してもらった
・幹線はJR播但線もしくは312号線を走る全但バス
・僕の持論は、この312号線を走る全但バスの充実。
・特に、便数の少ない生野・山口間の増便は朝来市が一体としての強みを発揮するために必須だ。
・山口・和田山間は1日8往復、一方生野・山口間は1日3往復
・引き続き訴えていきたい。
⑧産科が無い!どこで産む?
人口減少を緩やかにするには、こどもを産みやすい環境づくりが大事。
子供の幸せな笑顔が見られる街、子供の遊び声が聞こえる街が一番である。
・僕は朝来市に移住をして、結婚をし、子供を設け、今小学1年、3年まで育ててきた。
・そのような経験、当事者としての想い、子どもや同世代の保護者との対話を通じて、こどもに関する政策を訴えていきたい。
・1期目でも当然、出産・教育は中心的な課題だった。
・特に2022年秋の八鹿病院の分娩停止という衝撃を受けて、僕は必死に出産環境の維持を訴えた。
・例えば新井に住む妊婦はこれまで八鹿病院まで30分の道のりだったが、今度は豊岡病院。今でこそ道が良くなったが、当時は約1時間程度かかった。
・もし自宅で一人で産気付いた時に遠方の出産は不安が大きい。
・そんなとき頼りになるがタクシーだが、タクシー事業者に話を聞くと、破水などした時に急な対応が不安であり、出産時の妊産婦を乗せるのは遠慮したいという事業者の声があった。
・これは大変だと思い、僕は調査を実施。兵庫県猪名川町の出産サポートタクシーの取り組みを知った。
・そこで猪名川町役場に行き、事業内容を詳しく聞いた。破水時でも大丈夫なようにビニールシートを使ったり、事前に運転手に妊婦体験の研修をしたり、という内容を把握。
・その足で、実際に事業を実施している池田市のタクシー会社も飛び込みで訪問し、ヒヤリングした。
・その内容を一般質問で市長へ報告。
・その後、朝来市でもタクシー運転手への妊婦体験研修を実施したり、妊婦健診・出産にかかるタクシー代等交通費の費用助成等の事業が実現している。
⑨こどもが増えたら家計が苦しい?
人口減少を緩やかにするには、子供が増えても経済的負担が増えない政策が大事。
・その中で加藤が取り組んだのが、市営住宅の所得条件の緩和である
・生野町猪野々には比較的新しく、モダンな木造の広々とした市営住宅があり、若者世帯に好まれていた
・一方、この住宅にお住まいの若い家族から「家賃が毎年上がっていてもう住み続けられない」という声があった。どういうことか?
・市営住宅は低所得者世帯のための住宅というのが大原則。したがって所得の基準がある。政令月収というのもので、15.8万円が一つの基準で、これを超えると、家賃が近隣のアパートと同水準に跳ね上がる。そういった仕組みである。
・未就学児のいる家庭には、特例的にこの基準額が21.4万円に緩和されている。
・一方で、子育てに本当にお金がかかるのは小学校に上がってから。子育てをするために、一所懸命働く、子育ての支出が多いから暮らし向きは良くならない。
・でも所得だけは増えているから、収入超過で市営住宅に住めなくなる。これっておかしくないか?
・他方で、朝来市の市営住宅の入居率は2023年時点で72%。大阪のように毎年抽選に殺到するような状況ではない。であれば、基準を緩和しても良いのではないか。
・この調査の中で、西脇市に視察にいった。西脇の市営住宅は、R3に条例を改正し、大学生までの子育て世帯に条件を緩和するという、全国的でも先進的な取り組みをしている。驚くべきことに、大学生の子供は同居の必要はなくて、扶養していれば条件が緩和される。
・西脇の担当者に話を聞くと、これまでやはり、条件に当てはまらない子育て世帯を泣く泣く退去させてきたそうだ。
・しかし、学生を育てる保護者の大変さを考えると、条例を改正すべきと考えたということ。
・加藤も2023年6月の一般質問で子育て世帯への入居条件の緩和を提案。
・市は2024年4月から条例を改正し、条件の緩和が実現。18歳までの子育て世帯に所得条件を25.9万円にしている。
10)議会って必要なの?
人口減少の中、議会の役割はますます大きくなっている、と加藤は考えている。
・議員なんて必要なの?議会なんて市長の提案を追認するだけのお飾りじゃない、と思う方もいるかもしれない
・僕も以前はそう思っていた。
・でも、本当にそうか?その疑問から、議員になることを志した。
・1期4年勤めてきて、議会は独自の存在意義がある、そう確信している。
・人口減少の時代、未来は不確実だ。
・これまでの前例踏襲では、町は消滅する
・これまでにない大胆な施策が必要。
・一方で、どんな優秀な市長であろうと、市長は一人。その判断には限界がある。
・そこで、議会の力が求められる。
・個性ある議員が知恵を出し合い、連携すれば、きっと町は躍動する。
・だから、議員は保身や目先の利益を求めてはダメだ。
・10年後、20年後の街の未来を考え、この不確実な時代を乗り越えようと、果敢に臨んでいく議員が必要。
・ましてや、今の朝来市議会のように、議員どうしで足の引っ張り合いをしていてはだめ。
・今の議会は議員同士の諍いがエスカレートしている。
・加藤は関議員の除名には反対。
・4年前の選挙で985名の市民が関氏の名前を書いて当選し、関氏は4年間の議員の権利を得ている。
・除名をするということは、議会がこの985名の意思を否定するということだ。
・関氏は請願賛同人の家を訪ね回ったり、弁明中に市民の名誉を毀損するような発言があったり、悪い点はある。
・しかし、除名という処分の重さとはどう考えても天秤が釣り合わない。
・実際、3月に除名が行われ、6月には裁判所の決定により除名を取り消されている。
・こういうことをしている場合ではない。
・もっと議会は市民と対話し、情報公開をし、市長に政策提言を行い、実際に市政を進めていく必要がある。
・それが信頼される議会。
・加藤はハラスメントで揺れる中、議員のボーナスUPをする議案に、一人反対した。
・身を切る改革も必要だ。
・加藤は議会の信頼を取り戻すために、長いものには巻かれず、不屈の意志で取り組んでいきたい
11)加藤って必要なの?
人口減少で先の見えない時代、私のような議員が必要だ、私自身そう考えている。
・私の強みは調査力、分析力、提案力
・移住者としての多彩な視点、42歳現役世代としての当事者目線
・親戚・同級生は一人もいない。一切のしがらみなし。
・本当に朝来市に必要なものは何か、フラットな目線で考える。
・また、私は市民目線の政治家だ。
・4年間でまちづくりニュースを50000部以上発行し、そのほぼ全てを地域を一軒一軒ポスティングしてきた
・市内の161の行政区、約12000軒全てを1回以上訪問している
・その中で出会った方から、個人の悩み、地域の課題、行政への意見などなど、小さな声を常に拾い上げている。それが4年間の成果につながっている。
・さらに、SNSでは毎日活動の様子を報告。「議員って何やっているのかわからない」というイメージを完全に払拭している。
・今後も、地域を歩き、声を聞き、考え、提案し、市政を変え、情報発信する。そのサイクルをぐるぐる回していきたい。
・皆さんの身近な政治家になりたい。