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朝来市議会

高校生議会答弁(子どもの遊び場)

2025年8月1日 朝来市議会高校生議会答弁

それでは安井議員のご質問「子供の室内遊び場について」へ加藤貴之がお答えします。

まずご質問の中で触れられている先輩の取り組みについて少しおさらいをします。2024年2月8日(木)和田山高校「3年次総合的な探究の時間」の「人間科学・教育学」選択者5名が、朝来市役所で探究活動の発表を行いました。朝来市内の保護者向けの遊び場に関するアンケートを踏まえ、市長・副市長・教育長に対し、朝来市内の子育て環境や遊び場の改善の提言をしました。アンケートによれば、朝来市の屋内の遊び場の満足度は、5段階で1と答えた人が77人中45人、58%で、保護者の満足度は低いことがわかりました。望む遊び場の環境として、①体を動かせること②低料金であること③時間や曜日に限らず使えることの3つの条件が挙げられました。これを踏まえて、イオンの空きスペースを使った遊び場の整備を提案しました。

この結果も踏まえてご答弁したいと思います。まず朝来市の既存の屋内遊び場の事業として、子育て学習センターがあります。これは交流や相談といった機能が充実している一方で、利用時間に制限がある、大きい年齢になると使いづらい、もしくは使えないというデメリットがあります。小学校以上のこどもが自由に遊べる屋内施設は市内には現在ありません。

市では、まだ一つの構想段階ですが、老朽化している和田山生涯学習センターや和田山図書館の再整備に合わせて、児童館を含む複合施設を作るような検討をしています。また、今年度と来年度で「こども計画」という、こどもに関する基本計画を作りますが、その中で児童館について検討していきたいという話もあります。

他方、安井さんのおっしゃる通り、施設を新たに作らずに既存の施設の活用は大事な観点です。そこで、すぐに使える公共施設はないでしょうか?見渡せば、いくつかあると思います。例えば和田山町土田にある多世代交流センターのホール。あるいは私の地元の生野町にある奥銀谷自治協議会のホール。こういったところは、他の行事等が入っていなければ館長さんや事務局長さんに許可をもらってある程度遊ばせてもらうことができると思います。その他、各地域にある自治協議会や公民館の建物には広い場所もあると思います。それぞれ事務局長さんや自治会長さんに相談すれば、使わせてくれるかもしれません。

また、予約と費用が必要ですが、朝来・山東の生涯学習センターの和室や、各小中学校の体育館も使うことができます。例えば朝来生涯学習センターの第6研修室は24畳の和室で、冷暖房費込みで半日540円、ネットから予約できます。小学校体育館は半日借りて冷暖房費込みで1400円。予約は電話と紙で行います。なお、学校施設はPTAとしての使用だと無料になりますから、PTAの事業として学校体育館の開放を行うようなこともあっても良いのかなと思います。PTAの役員さんに相談してみてください。

結論です。市として屋内遊び場を整備することは検討段階にありますが、5年から10年はかかる事業と思われます。まずは、既存の施設でどんな場所があるか、どのように借りたら良いかなどの情報をまとめると良いかなと思っています。ぜひ高校生と一緒にそんな情報発信ができたらなと思います。