9月9日の市議会。一般質問1日目 3会派の代表質問と、2名の個人質問があった。
朝来市創生の会 森下議員
DXについての話、部活動の地域移行についての話があった。部活動の地域移行は待ったなしの課題であり、今後行政でも様々な施策が練られるだろうし、議会でも活発に議論がされるであろう。そうなると重要なのは、市役所の組織編制ではないだろうかと僕は考える。現在、部活動は教育委員会が所管しており、生涯学習・社会体育はまちづくり協働課が所管している。生涯学習・社会体育については、教育委員会の所管に移すべきなのではないかと僕は考える。実際そうなっている自治体も多い。
自由倶楽部 横尾議員
脱炭素に向けた取り組みについての話。横尾議員は様々な事例を紹介し、様々な施策の提案をするが、市長からは積極的な答弁は聞かれなかった。なぜだろうか?脱炭素が目下、世界の主要なテーマであるのはもう誰の眼にも明らかである。しかも朝来市は豊かな森林資源を有し、産業も比較的クリーンなものが多い。3月議会で僕が推計した通り、2050年ゼロカーボンを達成できる見通しは十分にある。できないものをやれというのなら肯定しづらいが、できるものを提案されて、なぜ肯定できないのか?まずは、プロジェクトチームを立ち上げて検討だけでもしてみてはどうかと僕は提案したい。市役所職員の若手で脱炭素に関心のある方を5人くらい集めて、ざっくばらんに話し合いをして何ができるかを検討するのである。
清風の絆 森田議員
朝来市経済成長戦略について。朝来市では2014年に経済成長戦略プランを発行した。10年間の計画で、5年目の2019年に後期版を発行している。森田議員は、「経済成長」への信仰が行き過ぎることに警鐘を鳴らした。2014年版でも2019年版でもパンフレットには大きく右肩上がりの矢印が描かれている。しかし現代という時代は、経済成長一辺倒の考えには限界が来ている。持続可能性や多様性を考える必要がある。市長は答弁の中で、若い世代への投資の必要を割と熱く語っておられて良かった。若者の起業や子育てへの支援の拡充こそが経済の循環を生むと僕も考える。
渕本議員
JR播但線の維持、デマンド型乗り合い交通の実証実験、地域自主防災について。鉄道維持の好事例として、「たま駅長」で有名な和歌山県の貴志川線の紹介があった。僕も渕本議員と同感で、鉄道を維持しようと思ったら観光列車としての魅力向上が必要であると思う。市民の利用だけではどうしても乗客数に限界がある。また朝来市は病院や大型スーパーが駅の近くにない。そうなると生活の足としては鉄道の利便性をあげるのは難しい。
関議員
公共交通の活性化について、子どものマスク着用について、屋内運動場について。パーク&ライドの提案があった。和田山駅では過去にパーク&ライドを実施したことがある。駅前に止めて特急を利用した方は駐車場が無料になるという制度である。その時は利用者が少なく事業が廃止になったとのこと。ただ、もう一度検討してみてもよいのではと僕は思う。僕も鉄道を利用しようとおもったら生野駅の駐車場に止めなければいけない。しかし生野駅は1日300円かかる。例えば市役所に行くのに往復の鉄道運賃840円も払って、さらに駐車場代も払うのは何だかばからしい。一定の条件で駅前駐車場代は無料にしてほしい。